ウクライナ戦争雑感(3)――ゼレンスキーは愛国の英雄か、それとも究極の売国奴で終わるのか

ロシア優勢で落ち着き長期化しそうなウクライナ戦争

 ウクライナ戦争の報道具合が落ち着いた感がある。とはいえ、ロシアが虐殺云々をしているという報道はすっかり影をひそめてしまったが、相変わらず、ロシアは経済的に追い詰められているとか、ウクライナ軍が押し返しているとかいう報道がもっぱら行われている。

 しかし、これらの報道は、第二次大戦時の大本営発表と似たような趣がある。ロシアが苦労はしているのだろうが、それでも、もともと立てていた戦争目的を達成しつつあるようにしか見えないからだ。金融経済の面ではロシア側の方がむしろ優勢となりつつあるし、軍事面でも苦戦しつつも、東部南部ウクライナを確実に押さえていっているからだ。

 金融経済面の戦線からすれば、戦争が長期化した方が、ロシアは確実にドル覇権に楔を打ち込んでいくことができるし、短期決戦に失敗したのかもしれないが、長期戦になっても困ることはなさそうである。むしろ長期戦になった方が、ドル覇権体制が壊れていって都合がよいと考えているのかもしれない。

 そのように判断していた折、田中宇氏の次の論文を読んだ。おおよそ同様の判断をされているようだ。興味のある方は読まれたい。
ロシアの優勢で一段落しているウクライナ https://tanakanews.com/220604ukrain.htm

バイデンの戦争目的

 さて、ウクライナ戦争の性格であるが、私は戦争初期のころに、《バイデンは何ゆえにプーチンを挑発したのか――戦争による恐怖を作り出し、民主党政権を継続しようとする試み》https://kenpokominrekishi.seesaa.net/article/202203article_3.html という論稿を記し、プーチンを挑発し続けたバイデンの狙いを6点ほど示した。すなわち、以下の六点である。

第一 新たな恐怖を世界中に与えるため
第二 何でもよいからあらたな戦争を始めるため
第三 プーチンを追い込むため、できればプーチンを失脚させるため
第四 ウクライナの破壊、難民流出
第五 第三次世界大戦
第六 民主党政権の浮揚
(第七 最終的には中国に覇権を渡していくため)


 第五の点は、欧州大戦あたりを狙っているだけと考える方が妥当な気がするが、戦争を拡大したいことは確かであると考えた。第五点以外の五点は確実にバイデンの狙いであると考えてよいだろう。これら6点の中で一番強い目的は、第六の民主党政権の浮揚ということだろう。だが、この目的は余り達成できていないし、むしろマイナスであると判断されれば、戦争抑制にバイデンが動き出すかもしれないと推測できる。

第七の点は確信をもって挙げることはできないので、括弧でくくった。ただし、バイデン自身、そしてウクライナ政策を決めている人たちが親中派が多いので、そして民主党政権はアメリカ自身の破壊を目指しているところがあるので、中国に覇権を移していくことが目的である可能性はあろう。

ポーランドはウクライナの併合を狙っている?!

 バイデンの戦争目的との関連で、興味深い動画を見つけた。張陽氏の以下の動画である。
【第357回字幕あり】ウクライナとポーランドが併合?
https://www.youtube.com/watch?v=4L_peyRsHp0


 この動画を見ると、ウクライナのヤヌコーヴィチ元大統領は、ゼレンスキーはウクライナの主権を失わせてしまうことになろうと述べているとのことである。また、張陽氏によれば、5月初めにゼレンスキーとポーランド大統領は会談し、ポーランドとウクライナの国境を無くしていくことが大事だと述べた。このことを、張陽氏は、ゼンレンスキーはウクライナがポーランドと併合すれば早くNATOに加盟できることになると考えているのではないかと推測している。

 しかし、この案は、ウクライナがポーランドに主権を奪われるということを意味するのではないか。ゼレンスキーは、世界の愛国者の英雄として担がれてきたが、結局は売国奴で終わる可能性が出てきたと考えられよう。

 実は周知のように、よくテレビで登場するリビウ等の西ウクライナは1939年独ソによるポーランド分割まではポーランド東部だった。しかも、独ソ戦当時、ウクライナの過激な民族主義者たちはドイツに協力し、ユダヤ人とポーランド人を万単位で虐殺した歴史を有している。したがって、ポーランドにすれば、ウクライナ西部は本来ポーランド領であるという考え方がある。この際、どさくさに紛れて、ウクライナをポーランド領に併合してしまおうと考えたとしても不思議ではない。

 しかも、ウクライナが戦争の惨禍で破壊され、さらにはポーランドに併合されて消えてしまえば、ひょっとしたら、ウクライナに汚職の証拠をたくさん残しているバイデンにすれば、極めて都合の良いことかもしれないとも思われる。つまり、バイデンの第四の目的の前半であるウクライナの破壊という戦争目的が達成されるわけである。

ウクライナの分割、消滅?

 論理にスキがある予想だが、東部と南部がロシア領、西部がポーランド領となり、キエフを中心にした北部ないし中央部だけがウクライナ領として残る可能性は十分にあろう。また、その時は国連信託統治領として残ったウクライナが位置づけられてしまうという可能性もあろう。

 翻って考えれば、ゼレンスキーは、ロシア語の禁止、東部住民の虐殺、ネオナチとの連携、と内政面でろくなことをしていない。戦争が始まってからは、一部はそれ以前から野党政治家の投獄、野党系テレビ局の禁止などの民主主義の圧殺も行っている。とりわけ、ロシア語の禁止、東部住民の虐殺、ネオナチとの連携は、中国と同じく民族浄化政策を採用していることを意味している。ロシア語の禁止などはウクライナ国家の統一性を破壊する行為である。ゼレンスキー政権とは、ウクライナ国家の破壊をし続けてきた政権なのである。と考えてくれば、最終的に、ポーランドに国を売り渡していくことも論理的に出てくることかもしれない。まして、ウクライナ国家の破壊消滅がバイデンの利害と合致するならば、あり得ることかもしれない。

  

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