歴史教科書不正検定国賠訴訟始まる――令和3年度使用に向けて700件も訂正申請した他社があった!

 本年9月21日、『新しい歴史教科書』を発行する自由社は、令和元年度の不正検定で「一発不合格」となったため令和2(2020)年度採択戦に参加できなかった結果被った逸失利益など1200万円を求める国家賠償請求訴訟を提訴した。11月9日、東京地裁で第一回口頭弁論が開かれ、自由社代表として篠原寿一氏が、『新しい歴史教科書』代表執筆者として藤岡信勝氏が、それぞれ意見陳述を行った。昨日、この二氏の意見陳述を再現した動画を見た。以下の動画である。

文科省「違法検定訴訟」第1回口頭弁論 原告側2名が意見陳述「訴訟しか道がなくなった」篠原寿一「組織的・計画的な犯行だ」藤岡信勝
https://www.youtube.com/watch?v=agMp5zn_9TE

 この動画を見て、改めて驚いた。前にこのことを聞いたとき嘘だろうと思った。だが、本当のようだ。何かといえば、昨年8月に教科書採択戦が終わった後、各教科書会社は自主的に訂正申請を行ったが、その数が異常に多かったことだ。東書や育鵬社、学び舎、山川など全7社の訂正申請数が2000件を超えていたという。なかには、1社で700件も訂正申請している会社もあったという。
 更に、篠原氏と藤岡氏、そして代理人弁護士の荒木田修氏の三氏が鼎談している動画を見た。以下の動画である。

速報! 陳述後! 令和元年度文部科学省・教科書検定での違法な検定「一発不合格」損害問題。自由社は、国と中前吾郎教科書調査官らに国家賠償請求訴訟を提起。口頭弁論が11月11日午前10時30分東京地裁
https://www.youtube.com/watch?v=DYd8LN-Ljwg

 この動画を見ると、1社で700件という会社以外に、1社で300件を超えている会社もあったそうだ。これらに元々令和元年度検定で意見の付いていた数を足すとどうなるのであろうか。どうであれ、篠原氏の意見陳述にあるように、「令和元年度の検定において文科省は、自由社の教科書を不合格にするための粗探しに集中しすぎて他社の教科書の検定が杜撰になり、見落とした欠陥箇所が多数あったということ」である。

 国は、潔く、自分たちの不正検定を認め、原告の請求を認めるべきであるということになろう。
 ともあれ、二つの動画をご覧いただきたい。

《追記》 原告は、不正検定の例として50件挙げている。ご覧いただきたい。
   https://tsukurukai.com/News/jirei1-30.pdf
   https://tsukurukai.com/News/jirei31-50.pdf

 なお、来年1月20日までに、被告側が50件すべてについて反論の書面を用意することになっているが、用意できるかどうかはわからないようだ。


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