令和6年版中学校公民Ⅳ(29)沖縄米軍基地……相変わらず、全国の70%と書く 4種の書き方 第29回は、沖縄の米軍基地の問題である。或る意味、教科書の政治的立場が最も反映される部分である。その点が端的に表れるのが、沖縄の米軍施設の面積が全国の米軍施設の何パーセントを占めるかという点である。以下、3点の分析項目を設定してみていこう。 ➀沖縄の米軍施設の面積が全国の米軍施設の何パーセントを占めるか ➁… コメント:0 2025年03月20日 令和6年版中学校公民教科書 続きを読むread more
令和6年公民教科書Ⅲ(28)ウイグル問題など--取り上げるのは自由社と育鵬社だけ 今回は中国における少数民族弾圧の問題について、公民教科書はどのように記しているか見ていく。端的には、ウイグル、チベット、南モンゴルにおける民族弾圧について記しているかどうか、記しているとすればどのように記しているか見ていく。 分析項目 ➀ウイグル関係記述分量他 ②チベット関係記述分量他 ➂南モンゴル関係記述分量他 ④ウ… コメント:0 2025年03月20日 令和6年版中学校公民教科書 続きを読むread more
令和6年版公民教科書Ⅳ(27)国連--敵国条項を隠し、国連=連合国であることを教えない公民教科書 国連の正式名称は「連合国」である。その名の通り、日本やドイツなどと戦った連合国である。それゆえ、日本などを差別し、敵国条項を未だに設けている。にもかかわらず、日本は昭和20年代から国連万歳の教育を行ってきた。しかし、国連万歳といいながら、国連の正式名称も敵国条項の存在も、さらには無駄遣いや性暴力など、国連の問題点についてほとんど教えて… コメント:0 2025年03月19日 令和6年版中学校公民教科書 続きを読むread more
令和6年版公民Ⅳ(26)日本人拉致問題―――極めて軽い位置付けが続いている 拉致問題は、人権問題であるとともに国家主権問題である。与野党含めた全国家的課題である。社会的に認知されてからでも30年近く経つ。しかし、公民教科書は、本当に軽く拉致問題を扱ってきた。今回はどうであろうか。以下の3つの分析項目を設定して検討していきたい。 分析項目 ➀分量、扱い ➁人権問題としているか、主権問題として… コメント:0 2025年03月19日 令和6年版中学校公民教科書 続きを読むread more
令和6年版公民Ⅳ(25)領土問題・領土をめぐる問題―――まとも化した記述が定着か 平成27年版で、領土問題に関する記述は大いに改善された。その状態が維持されているのかどうか、以下の分析項目を設定して検討した。 分析項目 ➀北方領土……日本固有の領土、不法占拠有りや ②竹島……日本固有の領土、不法占拠有りや ③尖閣……日本の固有の領土有りや ④分量、見出しなど ➀➁⓷の点に関しては、基本的に変わ… コメント:0 2025年03月18日 令和6年版中学校公民教科書 続きを読むread more
令和6年版公民Ⅳ(24)国旗・国歌――自国の国旗・国歌の尊重を説かない多数派公民教科書 第24回は、国旗・国歌に関する記述である。振り返れば、平成元(1989)年3月に出された中学校学習指導要領は、内容の取扱(4)ウで、「国旗及び国歌の意義並びにそれらを相互に尊重することが国際的な儀礼であることを理解させ、それらを相互に尊重する態度を育てるよう配慮すること」と謡うようになった。この記述は、現行指導要領まで受けつがれている… コメント:0 2025年03月17日 令和6年版中学校公民教科書 続きを読むread more
令和6年版Ⅳ(23)国際社会の捉え方――公民教科書には「国益」がない 『新しい公民教科書』2版で初めて「国益」という言葉が出てきた 皆さんは、公民教科書に「国益」という言葉がないことを御存知だろうか。私がそのことに気付いたのは15年から20年ほど前だったと思う。恐ろしく驚いたことを憶えている。「国益」という言葉はほとんどの政治家が普通に使う言葉だから、その言葉がないことが信じられなかった… コメント:0 2025年03月17日 令和6年版中学校公民教科書 続きを読むread more
令和6年版中学校公民教科書Ⅲ(22)税金、特に消費税--消費税は間接税であると嘘を書かせる検定 自由社は検定申請本で消費税を直接税に分類していた 政府は、一向に積極財政に転換しようとはせず、相変わらず増税路線を継続している。その場合の理論的な道具は、国債借金論とともに、税金財源論ないし税金主要財源論と消費税間接税論である。 この3点に関する公民教科書の書き方を点検したいところだが、国債借金論への批判的理論はそもそも教科… コメント:0 2025年02月24日 令和6年版中学校公民教科書 続きを読むread more
令和6年版中学校公民教科書Ⅲ(21)資本主義経済と計画経済――資本主義経済の社会主義経済(計画経済)に対する優位を… 相変わらず資本主義経済の社会主義経済に対する優位性を説かない 第21回は、資本主義経済と社会主義経済(計画経済)の比較問題である。すなちわ、資本主義経済の社会主義経済に対する優位性を記しているかどうかの問題である。分析項目は、以下の2点となる。 ➀資本主義経済に関する記述 ➁社会主義経済(計画経済)に関する記述 … コメント:0 2025年02月23日 令和6年版中学校公民教科書 続きを読むread more
令和6年版公民Ⅲ経済編(20)公共財と警察・自衛隊―――第9条は経済面でも悪さを行う 警察や国防を公共財と位置づけない教科書がある 第20回は、公共サービス(公共財)として警察や国防を捉えているかどうかの問題である。 分析項目は、単純に以下の2項目となる。 分析項目➀警察を公共サービス(公共財)としているか ➁国防・自衛隊を公共サービス(公共財)としているか ➀については、警察を明確に公共… コメント:0 2025年02月23日 令和6年版中学校公民教科書 続きを読むread more